2010年6月26日土曜日

「魅せられた旅人」をもう一度


  • ロディオン・シチェドリン:歌劇「魅せられた旅人」
ワレリー・ゲルギエフ指揮、マリインスキー劇場管弦楽団ほか
6月25日 マリンスキー・コンサートホール 20:00~

個人的にゲルギエフのベストパフォーマンスだった1月2日のシチェドリン。あれからCDも買って聞いてみたが、これはやっぱり力作だと思う。平明すぎず難解すぎず、個人的にちょうどいい塩梅の現代性を持っている。気になるので、もう一度見にいった(ペテルブルグで2回見たオペラが、まさかシチェドリンになるとは)。

印象は、前回とほとんど変わらないので、もう繰りかえさない。今回も、シチェドリンとプリセツカヤの夫妻が客席に姿を見せていた。だからなのか、ゲルギエフは手抜きをしていない。さすがに何度かCDでも聞いたので、前回ほどの衝撃はなかったものの、その代わり、大体の山場を把握することができた。こうなってくると、他の演出、演奏にも接したくなる。マゼールとニューヨーク・フィルの初演はどんな感じだったのだろうか。

とにかくこれは、現代ロシアを代表する作品だと思う。

(写真は、終演後の様子)

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