2010年6月2日水曜日

「楽音の詩」

  1. クロード・ドビュッシー:雪の上の足跡
  2. アレクサンドル・スクリャービン:前奏曲第2番 作品74 (アントナン・アルトーの詩)
  3. オリヴィエ・メシアン:前奏曲第2番 (ゼノ・ビアヌ)
  4. スクリャービン:前奏曲第4番 作品11 (アルトー)
  5. ピョートル・チャイコフスキー:感傷的なワルツ (アルチュール・ランボー)
  6. ドミートリ・ショスタコーヴィチ:子守歌 (シャルル・ボードレール)
  7. セルゲイ・ラフマニノフ:前奏曲作品23-1 (ステファン・マラルメ)
  8. セルゲイ・プロコフィエフ:風刺第4番 (ボードレール)
  9. モデスト・ムソルグスキー:ビドロ (アルトー。ピエール・ジャン・ジューヴ)
  10. ショスタコーヴィチ:カノン (ジュール・シュペルヴィエル)
  11. 同上:エレジー (同上)
  12. ニコライ・ロスラヴェツ:前奏曲第4番 (アルトー)
  13. プロコフィエフ:風刺第1番 (同上)
  14. ロスラヴェツ:前奏曲第5番 (アラン・ボスケ)
  15. アレクサンドル・ラスカトフ:鎮静 (イヴ・ナミュール)
イリーナ・カタエヴァ=エマール(ピアノ)、ピエール・ラムレ(踊り、朗読)
6月2日 マリインスキーコンサートホール 19:00~


2010年はロシア‐フランス年ということで、フランスの音楽家がよくペテルブルグに来ているが、このコンサートもその一環。上記のピアノの小品に合わせて、フランスの俳優が詩を朗読しつつ、同時に踊り(パントマイムといったほうがいいかもしれないが)を見せてくれた。また舞台の背景には大きなスクリーンが設置され、淡い模様が浮かび上がる。舞台上手に設置された台では影絵も。全部で1時間ほどの上演。

こういう文学と音楽のコラボレーションって好きだが、いかんせん、フランス語が分からないことにはどうしようもない。ロシア語の字幕ぐらい出てくるかなと思ったが、それもなし(あったとしても、字幕をちゃんと追えたかどうか、はなはだ疑問だけれど)。静謐な雰囲気を味わうしかなかった。そのせいかお客さんもまばら。せっかくフランスから来たのに。言葉の壁さえ何とかすれば、かなり楽しめると思うのだが。

こういう演劇的要素が濃い試みは、、小さな劇場、それもちょっとうらぶれた感じのところでやると、いろいろと想像力をかきたてられて面白い気がする。

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