- フェリックス・メンデルスゾーン:序曲「ルイ・ブラス」 作品95
- 同上:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
- ジョルジュ・ビゼー:「アルルの女」第1組曲、第2組曲
ワシーリー・ペトレンコ指揮、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、パーヴェル・ポポフ(ヴァイオリン)
12月29日 フィルハーモニー大ホール 19:00~
今年の初めにマーラーの3番を振ってとても感激させてくれたワシーリー・ペトレンコ。あの一回の演奏会で、完全に「私的期待の若手指揮者ナンバーワン」になってしまった。今度は対照的な「名曲プロ」。
最初の「ルイ・ブラス」からして、案の定さっそうと進む。気持ちいい。その次は「メン・コン」。ソリストのポポフって、名前だけだと誰?という感じだが、フィルハーモニーではおなじみの顔である。実はここのオケで、コンマスの横にいつも座っている人。時々、自分がコンマスになる。というわけで、協奏曲というよりオケとの一体感が目立った。というか、演奏内容についてあんまり覚えていない。
正直に告白すると、この曲苦手だなあ(苦笑)。同じメンデルスゾーンでも、「スコットランド」とかは大好きだし、「真夏の夜の夢」「イタリア」などもいいと思うけど、一番の代表作「メン・コン」はダメ。BGM程度にしか聞き流せない(BGMで悪いかと言われると、困るのだけど…)。
後半は「アルルの女」。結構特徴のある演奏だった。気がついた点は以下の通り。
- 基本的なテンポ設定は早めだが、細かく揺らす部分も多い。
- フレーズは大胆なぐらい短め。え、そんな歌わせ方をするのという個所も結構あった。聞きなれた名曲が新鮮に響いて面白かったけど、人によっては嫌うかも。
- 基本的にクールだが、最後のファランドールではオケを煽っていた。
惜しむらくは、ライヴとはいえオケに細かいミスが散見されたこと。それに今日はヴァイオリンの鳴りが悪かった気がするのだが、なぜだろう。
でもワシーリー・ペトレンコが個人的に一押しの若手(特にロシア出身者では)であることは、間違いない。日本にも振りに来てほしいなあ。
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