2010年12月28日火曜日

合唱指揮者がオケを指揮をすると…

  • カール・オルフ:カルミナ・ブラーナ
アンドレイ・ペトレンコ指揮、マリインスキー劇場管弦楽団&合唱団ほか
12月28日 マリインスキー劇場 19:00~

コンサートホールのほうではなく、劇場のほうでカルミナ・ブラーナをやるというので、これはきっとオリジナル通りにバレエが入るに違いないと期待していたが、大ハズレ。舞台の上には合唱団のみ。せっかくなら、バレエも入れて派手にやってほしかった。出来不出来はともかく、いろいろなことに手を出すのが、マリインスキーの(というかゲルギエフの)特徴なのだから。

今日の指揮者は、マリインスキーの合唱団の指導者である。あんまり合唱のことは詳しくないけど、ここの合唱団のレベルは決して低くないと思う。もちろん、日によって出来不出来はあるが。今日も、割と発音もピッチも揃っている。だが、オケが問題。正確に言うと、指揮者がオケを統率できていない。

明らかに拍の出し方が不明確。合唱だとそれでもいい、というよりそのほうがいいのだろうが、オケの場合はアンサンブルが揃わない。あちこちズレまくり、音が落ちまくりで、オケのほうは半ばアマチュア状態だった。ケーゲルやヒコックスのように、合唱指揮とオケの指揮の両方が出来た人もいるけど、両方同時にこなすのって、実際は難しいんだなということがよく分かった。

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