2009年10月3日土曜日

ロシア・ナショナル管弦楽団のモーツァルトとベートーヴェン

ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調
ミハイル・グラノフスキー指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団、エフゲーニ・ブラフマン(ピアノ)
9月30日 オルケストリオン(モスクワ) 19:00~

せっかくなので、モスクワのオーケストラもどこか聞いておこうと思い、プログラムも演奏家も一番無難そうなこれを選んだ。実はこれだけクラシックを聞いてきながら、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番をちゃんと聞くのは、これが初めて。今まで、いかに偏食してきたかが分かる。

モーツァルトは最初のシンコペーションが不安定で、大丈夫かなと思わせたが、徐々に揃ってきた。ライブにはよくあることだけど、特にオーケストラがしり上がりに調子が良くなってきた感じである。ピアニストはタッチが非常に明確。よく歌う。

ベートーヴェンは両翼配置ながら、弦楽器はかなり多め。それでもリズムが重たくなりすぎていなかったのは評価したい。曲のよさは十分伝わる演奏だったが、ちょっと詰めの甘さを感じた。たとえば、弦楽器の4分音符の打ち込みとか、やや弾き飛ばしている感じ。第2ヴァイオリンのすぐ横に座っていたので、余計耳についたのかも。

ホールは小規模、アットホームな感じで、それはいいのだが、もう少し残響があったほうが、個人的には好みである。たとえばマリインスキーのコンサートホールで今回の演奏を聞けば、もっと印象は良かったかもしれない。

0 件のコメント: