2010年5月14日金曜日

ロシア+日本+ジャズ

鈴木史子(ヴォーカル)、田中裕士(ピアノ)、三好芫山(尺八)、ダヴィド・ゴロショーキン(フリューゲルホルン、ヴィブラフォン、電子ヴァイオリン)ほか

4月13日 ジャズ・フィルハーモニック・ホール 19:00~

とにかく物珍しい組みあわせのコンサートがあると、出かけていきたくなる。この日はジャズのフィルハーモニック・ホールで、日本のミュージシャンとロシアジャズ界の大御所ゴロショーキン(ガラショーキン)+ベースとドラムスの協演。それだけならまだしも、尺八でジャズというのに惹かれた。どんな曲を演奏するのだろうと思っていたけど、このホールらしく、My favorite Things, Over the Rainbow, C Jam Blues, What a Wonderful Worldなど、スタンダードナンバーが中心。ペテルブルグの日本総領事館がサポートしていて、会場に行くと日本人がいっぱい。総領事の姿も。ただそのほとんどは、明らかに総領事館や出演者の関係者で、もしかしして「純粋な」日本人の観客は私一人?ロシア人はいつも通りたくさん来ていたけど、ちょっと寂しい。

肝心の演奏だが、日本の3人のミュージシャンも悪くなかったものの、やっぱり一番貫禄があったのはゴロショーキンだという気がする。曲目もスタンダードなだけに、なおのこと安定感がある。

尺八だが、「鶴の巣籠り」という曲をピアノと演奏した以外は、大人しく(?)ジャズのメロディーを吹いていた。ただ曲が曲だけにしょうがないのだろうが、和風テイストのフルートかリコーダーのような音で、尺八の持ち味をロシア人に知らしめることができたかどうかは、正直疑問。まあ、西洋の美学からいけばノイズにしか聞こえないような尺八の音(それがいいのだけど)を、ロシアジャズの殿堂で鳴らすわけにもいかないだろうが。

それでもロシア人は嬉しかったのか、奏者が舞台裏に引っ込んだ後でも、ずいぶんと長いこと拍手をしていて、日本の3人を再び舞台に引っ張り出していた。「尺八の持ち味云々」と書いたが、何であれ触れないことには始まらないのだから、これをきっかけに尺八に興味を持つロシア人がいればいいと思う。

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