- アントニオ・ヴィヴァルディ:ピッコロ協奏曲ト長調
- フレデリック・ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調
- ジャコモ・プッチーニ:「トスカ」、「蝶々夫人」よりアリア
- パウル・ヒンデミット:白鳥を焼く男
- モーリス・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
- ジュゼッペ・ヴェルディ:「運命の力」よりアリア
- シャルル・グノー:「ファウスト」よりアリア
- ピョートル・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番ロ短調
3月28日 ベロセリスキー=ベロゼルスキー公邸 16:00~
今日から夏時間。9時頃まで外は明るい。日中の気温が氷点下になることもなくなったし、とにもかくにも春が来たと実感する。
そんな日に、なぜか日本人の若手(それも女性)ばかりが6人も、ペテルブルグのオケをバックに出演するコンサートが開かれた(上の名前は、ネットで調べて漢字が分かった人は、それを書いている)。誰が企画したのか、プログラムを見ても書いていない。最初の休憩時間には、(おそらくプロの)何人かの日本人が三味線を弾きながら長唄を披露していた。クラシックのコンサートの合間に西洋風の建築の中で、長唄を聴くというのはちょっと変な気分。こんなセッティングまでするということは、日本の総領事館がかかわっていたのかな。
協奏曲は一つの楽章だけを抜きだしてやるのかと思ったら、全楽章やっていた。おかげで2回も休憩をはさんで、3時間以上も続くコンサートに。こないだのクニャーゼフといい、ゲルギエフといい、ロシア人は長いコンサートが好きだなあと思う。
そんなに客は来ないだろうと思っていたら、予想に反して450ある席はほぼ満席。ただ、指揮者とソリストが入ってきても客はまだ入場しているし、いつまでも私語はやめないし、はたして演奏者にとっていい客だったのかどうか。それにこの会場、音がロクに響かない。ケチって後ろのほうの席を買ったので、余計そうだったかもしれない。
そして伴奏するオケが、明らかに練習してきていない。もともとそれほど上手くないオケが練習してきていなくて、なおかつ会場の音響も悪い、客席はなかなか静かにならないと、こんな場所での演奏を、フィルハーモニーやマリインスキーでの演奏と比較するのは酷というもの。ソリストの人たちも大変だなあと、半ば同情しながら聞いていた。
それでも聞いた印象を記しておくと、もしマリインスキーのコンサートホールで聞いたら、結構良く聞こえるのではないかと思える人もいれば、条件の悪さを考慮しても明らかに指が回っていない人もいるし、中には譜面を度忘れする人もいるしで、いろいろだった。しかも家に帰って調べてみると、こちらの印象の悪さと実際の活躍の度合いが反比例していて、戸惑うばかり。あんまり悪口は書きたくないので、ここらへんで…。
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