- アレクサンドル・グラズノフ:3つのノヴェレッテ
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調「セリオーソ」
- アレクサンドル・ボロディン:夜想曲
- フェリックス・メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
11月27日 ベロセリスキー=ベロゼルスキー公邸 19:30~
実は私は、弦楽四重奏という形式が苦手である。ベートーヴェンもショスタコーヴィチも、交響曲や協奏曲は好きなのに、弦楽四重奏はなんだか食指が動かない。両者とも「弦楽四重奏を聞かずして~」みたいなところがあるのに、凝縮されすぎているような気がして、気が休まらないのだ。ピアノが1台加わったピアノ五重奏という形式は、協奏曲みたいで好きだけど。弦楽四重奏の中で比較的好きなのは、バルトークとラヴェルである。
でもお誘いを受けたこともあり、ここらへんで弦楽四重奏にも挑戦してみようというわけで、出かけることに。初めて耳にする団体だったが、意外と上手かった。特にチェロが安定している。お国ものとドイツものを組みあわせたプログラムだけど、一番楽しめたのは、最初のグラズノフだろうか。曲自体にユーモアがあり、彼らの演奏もつぼにはまっていたような気がする。
基本的にファースト・ヴァイオリン主導型の演奏だったような気がするけど、このファーストの音色が、ほかの3人に比べて少し浮いていたのが、気になった。特にメンデルスゾーンでその傾向があったような気がする。彼らは、ショスタコーヴィチやバルトークでは、どういう演奏を聞かせてくれるだろうか。アンコールで弾いたシュルホフ(曲名は聞きのがした)が結構良かっただけに(あるいは、単なる曲に対する好みの問題!?)、もっとモダンな曲の演奏も聞いてみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿