2010年2月22日月曜日

モスクワとペテルブルグのジャズ競演

  1. サンクト・ペテルブルグ・モダン・トリオ:ヴァチェスラフ・ガイヴォロンスキー(トランペット)、アンドレイ・コンダコフ(ピアノ、打楽器)、ウラジーミル・ヴォルコフ(ベース)
  2. モスクワ・アート・トリオ:ミハイル・アリペリン(ピアノほか)、アルカージ・シルクローパー(ホルンほか)、セルゲイ・スタロスチン(ヴォーカルほか)
2月21日 サンクト・ペテルブルグ・カペラ 19:00~

特に書きはしなかったが、月に3回ぐらいはジャズのコンサートに足を運んでいる。特にベースのヴォルコフのコンサートには、よく行っている。今回のコンサートも、ヴォルコフの予定を検索していたら、コンサート当日になって見つけたもの。でもお目当ては、むしろモスクワのトリオ。ペテルブルグのトリオはJFCでも普通に聞けるので。

前半のヴォルコフ達もいつも通り良かったが、でも圧巻は予想通りモスクワのトリオだった。とにかく見ていて面白い。

まずピアノのミハイル・アリペリン。ピアノ以外にも、鍵盤ハーモニカと、見たことのない不思議な楽器を演奏していた。家に帰って調べてみると、どうもクラヴィオーラというらしい。鍵盤ハーモニカとアコーディオンを合体させたような楽器。バグパイプのような…とでも言えばいいのだろうか、不思議な音がする。90年代にドイツのホーナー社が数カ月生産しただけで、製造中止になってしまったという幻の楽器らしく、どうりで見たことがなかったわけだ。

シルクローパーは、ホルン以外にもフリューゲル・ホルンと、何とアルプホルンまで持ちだしてきた。アルプホルン、映像ではよく見ていたけど、聞くのは初めて。

スタロスチンに至ってはヴォーカルを担当しつつ、次から次と民族楽器を取りだしてくる。それも、モンゴルのようでもありカレリア地方のようでもあり、またアフリカのどこかと言われれば、それはそれで納得してしまいそうな楽器の数々。

これらの楽器を駆使して、3人の男が丁々発止の掛けあいを繰りひろげる。ジャズだか何だかよく分からないけど、とにかく面白い。これこそが音楽の原点だという気がした。

アンコールではペテルブルグの3人も加わって、6人で演奏。見ていてうらやましい。

会場で「Moscow Art Trio/Live in Holland」というCDを買ったのだが、聞いてみると、この日の後半とほぼ同じプログラムだった。でも日本では入手困難かも。惜しい。

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