- イーゴリ・ストラヴィンスキー:兵士の物語
- 同上:きつね
2月14日 マリインスキー・コンサートホール 11:30~
「兵士の物語」はともかく、「きつね」はそう簡単にお目にかかれる曲ではない。しかも、今回は人形劇つきだという。マリインスキーが呼ぶぐらいだからきっと「子どもだまし」ではあるまいと思っていたが、いやいや「子どもだまし」どころか、かなり凝った舞台だった。
最初は「兵士の物語」。残念ながらこちらは人形劇ではなく、通常の語り(もちろんロシア語)+演奏。演奏はきびきびした気持ちのいいもの。語りも上手かったが、残念ながらまだまだヒアリングの訓練が足りないなあということを実感。いつもの通り、あらすじはネットで押さえておいたので助かったが。
続いて「きつね」。こちらはオーケストラはピットの中にもぐりこんだので、やや音がこもり気味。でも人形劇は素晴らしかった。
単純に話の筋を追うのではなく、結構抽象的なパフォーマンスが目立つ。色彩豊かでちょっとバレエっぽい。おかげで筋はよく分からない(こちらはネットであらすじを見つけられなかった。歌われるとロシア語はますますダメだし)。でも面白い。人形劇=子ども向けというのは甘かった。もちろん、質の高い子ども向けのものというのは大人が見ても楽しいもので、そう思って来たのだが、これは最初から大人向けではないのか。案の定、会場には子どもがたくさん来ていたが、子どもたちは見ていて楽しかったのだろうか?
是非今回限りで終わりではなく、人形劇とのコラボレーションを他にもいろいろ試してほしいと思う。
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