- フェリックス・メンデルスゾーン:オラトリオ「パウロ」
ドミートリ・ズボフ指揮、サンクトペテルブルグ交響楽団、Kantorei der Schlosskirche Weilburg, ドリス・ハーゲル(ソプラノ)、マンフレッド・ビトナー(バス)ほか
10月17日 フィルハーモニー大ホール 19:00~
こないだマリインスキーでメンデルスゾーンの「エリア」(ちなみにロシア語だと「イリヤ」になる)が演奏されたばかりだが、今度はフィルハーモニーで同じメンデルスゾーンの「パウロ」(ロシア語だと「パーヴェル」)が演奏された。まるで示しあわせたようだ。
3年か4年ぐらい前に、演奏者は誰だか忘れたが、NHK-FMでたまたま「パウロ」を耳にして、「何だドラマチックないい曲じゃないか」と思った。それ以来、「メンデルスゾーン=苦労知らずの金持ちの作曲家=いやな奴」というイメージも見なおすようになった。
わざわざドイツから合唱団とソリストが来ていたが、一番良かったのは、合唱団の指導者でもあり、ソプラノ歌手でもあるハーゲル。外見からしてそろそろいい年ではないかと思うが、とても澄んだよく通る声で、最後まで無理なく歌っていた。パウロを歌ったビトナーも落ちついたいい声だと思う。
問題はいつもの通り(?)、オーケストラ。明らかにリハーサルが足りていない。フィルハーモニーの第二オケだが、特に弦楽器の音程が怪しすぎ。このオーケストラがドイツから来た合唱団の前に立ちふさがるような格好に。合唱団はハーゲルの指揮でCDを出しているぐらいだから、さすがに慣れていたが。
今度は、もっと高い水準の演奏で聞きたい。
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