2010年10月5日火曜日

アルブレヒトの「大地の歌」

  • グスタフ・マーラー:交響曲「大地の歌」
ゲルト・アルブレヒト指揮、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団、アリギルダス・ヤヌタス(テノール)、オレシャ・ペトロヴァ(メゾ・ソプラノ)
10月5日 フィルハーモニー大ホール 19:00~


これで10番の全曲版を除き、マーラーの交響曲は全部生で聞いたことになる。だからって、自慢してもしょうがないのだけど。ペテルブルグ滞在中に、たまたまマリインスキーとフィルハーモニーの両方で、マーラーチクルスをやってくれたのが良かった。しかしそんなにロシア人は、マーラーが好きなのか?

と言うのも、今日の演奏を聞きながら、オーケストラがマーラーの語法に慣れていないのではないかという思いを抱いたからだ。出だしのホルンからして、なんだか思いっきりが悪い。その吹っ切れなさは、最後までついて回った。オーケストラが始終手探りで音を出しているという状態なのだ。その意味では、6月に聞いたテミルカーノフの4番と似た印象なのだが、曲がより複雑なせいか、今日の演奏はより「ノリが悪い」と言う気がした。

もしかしたら、指揮者のアルブレヒトの責任かもしれない。この人、ドイツ音楽全般に精通しているはずだが、今まで演奏を聞いたことがなかったので、いかんとも判断しがたい。振っている姿がちょっと元気のないように感じたけど、大丈夫だろうか。

0 件のコメント: