2010年4月10日土曜日

ブルネロ in St. Petersburg

  1. アントニオ・ヴィヴァルディ(ヨハン・セバスチャン・バッハ編):協奏曲ニ長調BWV972
  2. アントニオ・ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタト短調RV42、イ短調RV43、変ロ長調RV46、イ短調RV44
  3. ジョヴァンニ・ソッリマ:スパシモ
マリオ・ブルネロ(チェロ)ほか
4月6日 マリインスキー・コンサートホール 19:00~

  1. ヨハン・セバスチャン・バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BVW1009
  2. マックス・レーガー:無伴奏チェロ・ソナタ第2番ニ短調作品131
  3. ジュディス・ウィアー: Unlocked
  4. ヨハン・セバスチャン・バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調BWV1012
  5. ジョヴァンニ・ソッリマ:アローン
マリオ・ブルネロ(チェロ)
4月10日 マリインスキー・コンサートホール 19:00~


今、マリオ・ブルネロがペテルブルグに来ている。6日にアンサンブル、10日に無伴奏のコンサートを開き、13日にはゲルギエフ指揮のマリインスキー劇場管弦楽団をバックに、ドヴォルザークを演奏する予定。今そんなに時間的余裕がないので、2回のコンサートの感想をまとめて。

まず演奏とは基本的に関係ないことだが、観客の入りがあんまりよくない。半分強といったところか?彼のCDはロシアでは入手困難ので仕方ないかもしれないが、一番高くても400ルーブルの演奏会、東京だったら完売するのではないだろうか。

もう一つ演奏とは関係のない感想を書いておくと、舞台の真中にチェロ用の椅子が一つだけという光景は、絵になる。これだけで、何かこちらの感性に訴えかけるものがある。

さて肝心の演奏。レーガーを除けば、バロックと現代もの(ただしとても聞きやすい)から構成されている意欲的なプログラムだが、私は現代もののほうがいいと感じた。バロックものも、古楽奏法を上手く取り入れて洗練された演奏を聞かせてくれるが、今一つインパクトが弱い。その点、レーガーと現代ものでは、水を得た魚のように音楽が動きだす。ウィアーは、名前自体初めて知った作曲家だが、途中楽器の胴体を叩いたり、足踏みをしたりしながら、それだけにとどまらず、チェロを十分歌わせてくれる。レーガーも、単なるバッハの模倣にとどまらない音楽として聞かせてくれた。ソッリマについては、6日は自家薬籠中という感じだったが、10日の演奏はCDのに比べると、いささか荒削りだと思った。ライブとスタジオ録音の差だろうか?

13日のドヴォルザークは、どうなるだろうか。

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