2011年4月1日金曜日

ロシアのプログレ~Carmina Moriturorum


  • ZGA: Carmina Mortiturorum
3月31日 ESG 21 20:00~

ペテルブルグを去る1月前になって、また変なところを見つけてしまう。モスクワ駅の近くにある、Experimental Sound Gallery 21というライブハウス。ホームページはこちら(ロシア語)。モスクワには、実験的なライブを夜な夜な繰りひろげる、「ドム」という名のユニークなライブハウスがあるが、さしずめそのペテルブルグ支部とでもいったところだろうか。

古ぼけた建物の中をかなり奥のほうまで入っていかなければならない。事前にホームページで場所をチェックしていないと、たどり着くのは難しいだろう。街の中心部にあるのだが、併設されているカフェには怪しい場末の雰囲気が漂う。古いヨーロッパ映画にでも出てきそうだ。

聞いたのは、ZGAというバンドが演奏するCarmina Mortiturorum (運命の歌)という1時間ほどの曲。編成は女声ヴォーカル、アコーディオン、ヴァイオリン、ベース、トロンボーン、ドラムスにサンプリングが加わる。トロンボーンとサンプリングを担当する人以外は全員女性。でも作曲したのは、Nick Sudnickという、サンプリングを担当した人のようだ。オリジナルはこれに弦楽合奏が加わる。それを担当しているのが、実はOpus Posth 。ここからも明らかなように、典型的な「プログレ」の世界が繰りひろげられた。詳しくはこちら。全編ラテン語での歌唱。

そもそもロックなんてめったに聞かないので、これがロシアに特有のものなのか、あるいはもっと普遍的なものなのか、よく分からない。でも自分にとっては、新しい面白い世界。世界の果てのような場所で、日常の瑣事を忘れてこういう世界にどっぷり使っているときが、一番幸せだと感じる。

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