2011年4月25日月曜日

ムストネンのロシアン・プログラム

  1. ピョートル・チャイコフスキー:「四季」作品34
  2. ロディオン・シチェドリン:前奏曲とフーガ第21,2、13,14,15番
  3. アレクサンドル・スクリャービン:6つの前奏曲 作品13
  4. 同上:5つの前奏曲 作品16
  5. 同上:ピアノ・ソナタ第10番 作品70
  6. 同上:詩曲「焔に向かって」作品72
オリ・ムストネン(ピアノ)
4月24日 マリインスキーコンサートホール 19:00~

ムストネンのコンサートが全席300ルーブル!!先週のアンスネスに続いて、日本ではありえない価格設定。しかも結構空席が目立っているし。いや、партер(パルテル。中央の観覧席)は大体埋まっているので、まだましかも。一番前の席で拝聴。

まずは見ていて気がついたことから。この人、結構な汗かきである。ずっと右腕で汗をぬぐいながら演奏する。すべての曲で楽譜を置いて演奏するのも特徴。また、手をブルブルと震わせながら、鍵盤に触れる。まるでフルトヴェングラーの指揮のようだ(違うか?)。

最初はチャイコフスキーの「四季」。チャイコフスキーのピアノソロ作品の中では最も有名なものだが、初めて聞いたので、よく分からないまま過ぎてしまった。ただ同じ初めて聞く作品でも、シチェドリンのほうは楽しめたのだから、結局私は20世紀の作品が好きだということなのだろう。ピアノを弾けないくせにこんなことを書くのはおこがましいけど、シチェドリンがピアノの名手だということを思い出した。いかにも20世紀的な音の進行、和声なのに、ピアノの鳴り方が自然だと感じる。これ、意外な名作ではなかろうか。私がムストネンに着目するようになったのは、彼がバッハとショスタコーヴィチの前奏曲とフーガを組みあわせたディスクを出してからだが、シチェドリンの前奏曲とフーガも録音してほしい。でもレコード会社が渋るだろうなあ。

後半のスクリャービンは、ちょっと洗練されすぎというか、もうちょっとエロチックにドロドロやってくれたほうが好み。特に初期の前奏曲集は、もっと甘酸っぱさが欲しい。ソナタの10番も、個人的にはもっと粘っこいほうが個人的なイメージに合う。ただトリルの鳴らし方は見事。確かに何やら妙な(性的な?)快感がある。CDだったら、トリルを聞きたくて何回もかけるかも。「焔に向かって」では神秘和音が実に綺麗に響いた。

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