- モデスト・ムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」
9月14日 マリインスキー劇場 18:00~
とうとうマリインスキーの新シーズンが開幕。初日は、ホヴァンシチナ。このオペラ、昨年末に聞きにいったが、残念ながら時差ボケのため途中からすっかり寝てしまった。というわけで、再挑戦。
おかげで、(最初のほうで少し寝てしまったものの)ほぼ全曲聴くことができた。確かにこの曲、美しい旋律にあふれている。それも、チャイコフスキーのような甘い美しさではなく、もっと素朴な美しさだ。私の周りのロシア人たちが愛するのも分かる気がする。長丁場なので(6時に始まって終わったのが11時近く)、そう気軽には聞けないけれど、それさえ除けば、むしろ「ボリス・ゴドゥノフ」よりも親しみやすいかもしれない。
ただ演奏は相変わらずというか、オケも合唱も荒い。明らかにピッチが揃っていない個所が散見される。ゲルギエフ&マリインスキーの演奏って、日本の吹奏楽コンクールにおける佼成ウィンド・オーケストラの模範演奏みたいなもので(時としてそれ以下なのだが)、どんな曲か知るには十分な演奏をしてくれるけど、それ以上のものを求めると欲求不満が出てくる。今シーズンも、相変わらずこの調子なのだろうな。
0 件のコメント:
コメントを投稿