2010年8月24日火曜日

文京区民オケ in St. Petersburg

  1. ピョートル・チャイコフスキー:歌劇「エフゲーニ・オネーギン」よりポロネーズ
  2. セルゲイ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
  3. アレクサンドル・ボロディン:交響曲第3番イ短調
  4. 松下功:和太鼓協奏曲「飛天遊」
  5. 同上:幻想曲「通りゃんせ」
松下功指揮、文京区民オーケストラ、渡邉規久雄(ピアノ)、林英哲(和太鼓)、サンクト・ペテルブルグの児童たち
8月23日 リムスキー=コルサコフ名称音楽院 19:00~

最近になってペテルブルグに進出した「うどんやさん」という昼食を取って、会計を済ませた後、レシートと一緒にもらったチラシが、この公演の告知だった。しかもタダ券付き。2週間前のことである。実は、文京区民オケがロシア公演を企画しているという話は、耳にしていたのだが、「うどんやさん」で無料でチケットを配布するとは、ちょっと驚きだった。しかもよくチラシを見ると、8月27日にはモスクワでも公演をする。

翌週、今度は日本の総領事館から、同じコンサートのお知らせが。どうも単なる一アマオケの公演ではなく、「日本の秋」という毎年やっている文化行事の一環らしい。去年はその関連で、平原綾香が来た(ちなみに、未だに猛暑が続く日本とは違って、ロシアは8月16日から完全に秋の気候)。

総領事館と「うどんやさん」以外に、街中では全然ポスターを見かけず、これで客が来るのかと思っていたが、当日行ってみると、どこから来たのか満席だった。立派なプログラム(日本語とロシア語の併記)をこれまた無料で配布。コンサートの前には、ペテルブルグの副知事、日本総領事、日露友好協会の会長、音楽院の院長などが次々と挨拶。全部で、20分ほど続いた。一体何、このバックアップ体制は?

コンサートについては、最終的に結構楽しめた。最初のうちは、「プロの作曲家が指導している割には、思ったより下手だなあ」と生意気なことを考えながら聞いていたのだが、林英哲が出てきて以降は、さすがの盛り上がり。林英哲を生で(しかも無料で)聞けたのは幸いだった。また、最後の「通りゃんせ」では、ペテルブルグの子どもたちが日本語で歌っていたが、予想していたよりもずっと綺麗な発音で、これも良かった。

もちろん、「上手い」演奏を聞きたければプロオケを聞きにいけばいいのだから、アマオケに対して技術的な注文をつけるのは本来間違っているのだが、プログラムをもう少し短くして、その分集中力を高めるという手もあったのではないかという気もする。でも最終的に会場はとても盛り上がったし、コンサートとしては成功だったのではないだろうか。

(8月25日追記:ちょっと調べてみれば、このバックアップ体制のすごさの理由はすぐに分かったけれど、勝手な詮索をこの場でするのは止めておきます)

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